ゆりるく&ふれん。スキット風『勉強がんばって下さいね!』

ユーリ「ま、学校や勉強が人生の全てじゃねぇよ」
フレン「……受験生を前に、それを言うのか君は」
ユーリ「ただ、」
フレン「ただ?」
ユーリ「ただ、その時その時で本気になれねぇヤツは、どんな時でも中途半端なヤツになっちまう。目の前にある事は本気の全力で挑む。ま、受験なんてのは、人生の中でも本気になれる数少ないチャンスの一つだと思って、本気の全力で挑めってこった」
フレン「…本気の全力、か。ところで、君も騎士団時代は本気だったのかい?」
ユーリ「ん、まぁな。俺にしては、本気で全力だったんじゃねぇの?」
フレン「たまに稽古をサボってなかったかい?」
ユーリ「たまには息抜きが必要なんだよ。お前みたいにカッチカチだと、いつか息が詰まっちまうって。適度な休息が、新たな閃きを生むかもしれねぇだろ。エステルが言ってたけどよ、風呂場でリラックスしてる時にアイディアを思いつく天才も少なくないらしいぜ?」
フレン「でも、稽古をサボるのは良くないよ、ユーリ」
ユーリ「…はー…、お前は相変わらず……」
フレン「で、ユーリは騎士団に戻る気はないのかい?」
ユーリ「いきなり、…でもねぇか。悪ぃが、もう騎士団に戻るつもりはねぇよ。騎士団が人生の全てじゃねぇからな。俺が見つけた、俺なりの方法で、俺は俺の道を行くつもりだ。…それに、今、俺には本気の全力で挑んでる事があるしな」
フレン「?ユーリ、君が本気の全力で挑んでいる事って何だい?」
ユーリの視線が動く。その視線を追うフレン。
ユーリの視線の先には、朱色。視線に気付いて振り返るルーク。
ルーク「何だよ、何か文句でもあんのか!?ヒトのことジロジロ見てんじゃねぇーよ!うぜぇー!」
怒ってどこかへ行くルーク。
フレン「ユーリ、君の本気は、あまり伝わってないようだね……」
ユーリ「……そろそろ、とばしていきますか」
………そんな訳で。
フレン「勉強がんばって下さいね、ラズベリー様」
ルーク「あっ!それ俺が言おうと思ってたセリフじゃねぇーか!!」
フレン「季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですし、体調管理などには充分気を付けて、」
ルーク「だーかーら!それも俺が言おうと思ってたんだっつーの!!」
ユーリ「…つーか、管理人は受験経験者として、何か勉強方法のアドバイスとかねぇのか?」
フレン「そうだねぇ…世界史は得意だったらしいけど、勉強方法を聞いたら『世界史の教科書を頭の中に入れて、後はテストの時にページを開くだけ』と言っていたから、むしろ真似はしない方が…」
ルーク「意味分かんねぇんだけど…?」
ユーリ「…悪ぃ、忘れてたわ、管理人が頭のおかしいヤツだって事」
ラズベリー様、体調などにはお気をつけて、勉強がんばって下さいね!

25.09.2012. By SHIOSATO
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